標準体重なのに太って見える？その原因は？

標準体重とは、性別や身長から算出される理想的な体重の範囲のこと。しかし、標準体重なのに太って見える人がいるのはなぜでしょうか？

原因1：体脂肪率が高い

標準体重であっても、体脂肪率が低いと筋肉量が多く引き締まって見えます。逆に、体脂肪率が高いと脂肪が体に蓄積され、太って見えてしまいます。

健康的な体脂肪率の目安

• 男性：15～25％
• 女性：20～35％

原因2：骨格が大きい

骨格が大きい人は、同じ体重でも小柄な人に比べて太って見えます。これは、骨格が占める体積が大きいからです。

原因3：筋肉が少ない

筋肉が少ないと、体がたるんで太って見えます。筋肉は基礎代謝を高め、脂肪がつきにくい体質を作ります。

原因4：浮腫み

体の水分が過剰になると、浮腫みが起こり、太って見えます。浮腫みは、塩分の過剰摂取や運動不足、病気などが原因で起こります。

原因5：姿勢が悪い

姿勢が悪いと、お腹が出ていたり、背中に肉がついたりして、太って見えます。正しい姿勢は、背筋を伸ばし、肩をリラックスさせ、お尻を締めることが大切です。

標準体重なのに太って見えるときの対策

標準体重なのに太って見える場合は、以下のような対策が有効です。

1. 体脂肪率を下げる

• 有酸素運動や筋トレで脂肪を燃焼させる
• 食事を見直し、脂肪分の多い食品を減らす

2. 骨格に合った服を選ぶ

• 骨格が大きい人は、ゆったりとした服を選ぶ
• 小柄な人は、体に合ったサイズの服を選ぶ

3. 筋肉をつける

• 筋トレや有酸素運動を取り入れる
• タンパク質を十分に摂取する

4. 浮腫みを解消する

• 塩分の過剰摂取を控える
• 運動をする
• マッサージを行う

5. 姿勢を正す

• 正しい姿勢を意識する
• 立ち仕事や座り仕事をしている人は、適度に休憩を取る

標準体重と肥満の境界線

標準体重の範囲は、BMI（ボディマス指数）で表されます。BMIは、体重（kg）を身長（m）の2乗で割った値です。

BMIの分類

• 低体重：18.5未満
• 普通体重：18.5～25未満
• 肥満1度：25～30未満
• 肥満2度：30～35未満
• 肥満3度：35以上

BMIと体脂肪率の関係

BMIは簡易的な肥満の指標ですが、筋肉量が多い人はBMIが高くても太って見えない場合があります。そのため、BMIだけでなく、体脂肪率も考慮することが大切です。

標準体重なのに太って見えるのは病気のサインかも

甲状腺機能低下症やクッシング症候群などの病気では、体脂肪が蓄積しやすい傾向があります。標準体重なのに太って見える場合は、これらの病気を疑い、早めに医療機関を受診しましょう。

まとめ

標準体重なのに太って見える原因は、体脂肪率が高い、骨格が大きい、筋肉が少ない、浮腫み、姿勢が悪いなどがあります。これらの原因を改善することで、引き締まった体になることができます。また、標準体重なのに太って見える場合は、病気の可能性もあるため、医療機関を受診することをおすすめします。

参考資料

• 厚生労働省「日本人の食事摂取基準（2020年版）」
• 国立健康・栄養研究所「e-ヘルスネット」
• 日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2016」