赤ちゃんのおすわり、いつから？

赤ちゃんが自分で座る「おすわり」は、成長の大切な節目の1つです。いつ頃からおすわりをするようになるのか、その目安や発達過程について詳しく解説します。

おすわりの平均月齢

厚生労働省の「乳幼児身体発育調査」によると、赤ちゃんの平均おすわり時期は6.9ヶ月です。ただし、個人差が大きく、5ヶ月頃からできる子もいれば、8ヶ月頃までかかってしまう子もいます。

発達過程

おすわりは、赤ちゃんの発達過程において、次のようなステップを経て習得されます。

1. 首すわり（生後3～4ヶ月頃）：首がしっかりして、寝返りや支えがあれば頭を持ち上げられるようになります。
2. 寝返り（生後4～6ヶ月頃）：腹ばいから仰向け、または仰向けから腹ばいへひっくり返ることができるようになります。
3. ずりばい（生後6～9ヶ月頃）：お尻を使って床の上を進む、ずりばいをするようになります。
4. ハイハイ（生後9～10ヶ月頃）：手と膝を使って這う、ハイハイをするようになります。
5. おすわり（生後6.9ヶ月頃）：一人で座ることができるようになります。

おすわりの練習方法

おすわりの練習は、下記のような方法で行うことができます。

• 座らせる：赤ちゃんの両脇にタオルやクッションを置いて、座らせます。最初は数秒でも大丈夫なので、徐々に時間を延ばしていきましょう。
• バランスボール：バランスボールの上に赤ちゃんの腰を乗せ、ボールの動きに合わせてバランスを取らせます。
• ずりばい：赤ちゃんがずりばいをする練習をさせます。ずりばいをすることで、座るに必要な体幹やバランス力が鍛えられます。

注意点

おすわりの練習をする際には、以下のことに注意しましょう。

• 無理をしない：赤ちゃんが嫌がったり、苦しそうにしていたら、無理をせずに中断します。
• 安全に配慮：赤ちゃんを座らせる時は、床にクッションやマットを敷いて、転落防止を図ります。
• 短時間から：最初は短時間から練習し、徐々に時間を延ばしていきます。

ストーリー

ストーリー1：

赤ちゃんのアオイちゃんは、生後5ヶ月頃には首が座り、寝返りもできるようになりました。6ヶ月頃になると、おすわりの練習を始めたのですが、最初はうまくできませんでした。しかし、毎日少しずつの練習を続け、生後6ヶ月半には一人で座ることができるようになりました。

教訓：個別差があるため、慌てずに練習を続けることが大切です。

ストーリー2：

赤ちゃんのコウタ君は、生後7ヶ月頃でしたが、おすわりができません。心配したお母さんが小児科を受診したところ、コウタ君には筋緊張が少し高いことが判明しました。理学療法士によるリハビリを受けて、生後8ヶ月頃になってようやくおすわりができるようになりました。

教訓：おすわりが遅れる場合は、何らかの原因がある可能性があります。早めに小児科を受診しましょう。

ストーリー3：

赤ちゃんのリナちゃんは、生後6ヶ月頃にはおすわりができましたが、姿勢が悪く、お尻を床から浮かせた状態でした。お母さんはその様子が心配になり、保健士に相談しました。保健士からは、座らせるときに体の軸がぶれないように、脇や脚の付け根を支えることが重要であるとアドバイスを受けました。その後、リナちゃんは姿勢がよくなり、安定しておすわりできるようになりました。

教訓：おすわりの姿勢も重要です。不安があれば、保健士や理学療法士に相談しましょう。

表

おすわりの平均月齢と個人差

おすわりの目安

おすわりの練習方法

プロとコン

おすわりのメリット

• 視野が広がり、周りが見えるようになる
• 手遊びや足遊びができるようになる
• 移動範囲が広がる

おすわりのデメリット

• 転倒や落下のリスクが高まる
• 長時間座っていると姿勢が悪くなる可能性がある

まとめ

赤ちゃんのおすわりは、個人差があり、平均的には生後6.9ヶ月頃になります。発達過程に従い、無理をせずに練習することが大切です。おすわりが遅れる場合は、何らかの原因がある可能性があるため、小児科を受診しましょう。おすわりの練習方法や姿勢にも注意し、安全かつ快適におすわりができるようにサポートしましょう。